開催報告「第18回 視覚障害者の生活を考える会」

テーマ 道路・鉄道ホームの安全な歩行について考える
ホーム転落。歩車分離式信号機、LED信号機、環状交差点。
日時 平成28年8月28日(日)、13時30分~15時30分
展示は12時30分、講演は13時30分から。
会場 名身連福祉センター 4Fホール
参加者 63名、盲導犬7頭

道路には安全に横断するために信号機や横断歩道などが設置され、一部には視覚障害者のための音響式信号機も設置されています。
近年、事故防止や渋滞緩和などの理由から、新たな仕組みの交差点や信号機が登場しています。
こうした新しい交差点や信号機の中には、信号や周囲の動きを見ることが難しい私たちには区別が難しいものがあります。
そこで、新たな交差点や信号機の仕組みを知り、その安全な横断について考えました。
冒頭の名視協田中会長の挨拶から会が始まりました。
名古屋市総合リハビリテーションセンターの田中先生から、まず視覚障害者の白杖歩行における交差点と信号の訓練の様子を、続いて新しい信号と交差点の構造とその課題についてお話していただきました。
警察から提供された資料を元に田中先生が作成した信号と交差点の触図に触れながら、会場と活発な質疑応答が行われました。
名視協の新井副会長からは、昭和49年から始められた名視協の交通安全への取り組みと、最近の音響信号設置の要望数や名古屋市内の設置数などが報告されました。
東京の地下鉄ホームで発生した盲導犬使用者の転落事故について、名視協の橋井副会長から現地調査の報告が行われ、会場の盲導犬使用者からの発言や田中先生からの解説がありました。
会場には交通安全の機器が展示されるとともに、篠原電機の兼崎氏からLED付音響装置が、ハートフルの大澤氏からシグナルエイドと超音波式白杖の説明が行われました。

スケジュール
12:30 開場・受付
12:30~13:20 機器及び便利グッズの展示販売
出展 篠原電機、ハートフル、名古屋盲人情報文化センター
13:30~15:30 講演、質疑
(1) 新しい交差点と信号機の仕組みと安全な利用に向けて
  田中雅之氏(白杖歩行訓練士|名古屋市総合リハビリテーションセンター視覚支援課)
(2) 名視協の交通安全への取り組み
  新井美千代(名視協)
(3) 地下鉄ホーム転落事故の現地調査報告
  橋井正喜(日盲連、名視協)
(4) 出展品の説明
  篠原電機(高齢者・視覚障害者用LED付音響装置)
  ハートフル(シグナルエイド、超音波式白杖)

以上

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